卵巣嚢腫手術費用で高額医療費制度とは?
ここでは、「卵巣嚢腫手術費用で高額医療費制度」
についてお話します。
卵巣嚢腫は良性の腫瘍ですが、
巨大化すると茎捻転といって
卵巣についている靭帯が
ねじれてしまい、強い痛みと
ショック症状を引き起こす
可能性があります。
そのため、
治療の基本は手術となります。
全身麻酔の手術となるため、
入院が必要になります。
卵巣嚢腫の手術費用については
でお伝えしましたが、
卵巣嚢腫の手術は高額医療費制度という
制度が適用されることをご存知ですか?
今回は卵巣嚢腫の手術の際の
高額医療費医制度について
ご紹介します。
高額医療費制度とは?
高額医療費制度とは、医療費の
家計負担が重くならないように
医療機関や薬局で支払う1か月の
医療費がそれぞれの所得に応じて
決められた上限額を超えた場合、
その超えた額を支給するという
国が定めた制度です。
高額医療費制度の利用は、
加入している公的医療保険
(健康保険組合など)に
高額療養費の支給申請書を提出すると
医療費の支給が受けられます。
場合によっては病院の領収書の
添付が必要な場合もあります。
高額医療費制度は、保険適用される
診療に対して患者が支払った
自己負担額が対象になります。
疾患の指定は特にありませんが、
妊娠・出産は病気ではないので
適用外です。
また、患者の希望によって発生する
差額ベッド代や先進医療費用、
食事代などは適用外となります。
高額医療費制度の申請は
どのようにすればいいの?
手術などで高額な医療費が
必要と事前に判断できる時には
前もって入院前に限度額適用認定証
という書類の用意を
しておくことをお勧めします。
限度額適用認定証を病院の
窓口に提出すると、
自己負担限度額の医療費で
支払いを済ませることができます。
事前に書類がない場合は、
一度病院に高額の医療費を支払い、
しばらくしてから負担金が
戻ってくるという形になります。
後から限度額申請する場合には、
払い戻しは診療開始から
3か月後になります。
限度額申請の期限は治療開始から
2年以内となります。
加入している公的保険の
種類によって多少の差はありますが
申請の手順をここでご紹介します。
・限度額適用認定申請書、
保険証の写しの準備
まずはじめに
限度額適用認定申請書の準備が必要です。
この書類は各公的保険の
ホームページからダウンロード
できますし、
申請先の窓口(市役所など)でも
もらうことができます。
この書類に必要事項を記入します。
あとは保険証のコピーと
印鑑を準備しましょう。
・申請をする
これらの書類をもって
各公的保険の窓口に行きましょう。
例えば、国民健康保険の場合は窓口は
市役所などの国民保健担当窓口となります。
こうして申請すると
認定証が自宅に郵送されてきます。
認定証が届いたら
病院の窓口に提出しましょう。
ただ注意しなければならないのは
認定証の有効期間は
申請してから1年間となります。
手術の一年以上前に認定証を受け取っても、
有効期間が切れていては
意味がありませんので注意しましょう。
このように、高額医療費制度は
申請がやや複雑です。
公的保険の窓口に足を運ぶのが
難しい場合では
郵送での申請も可能です。
認定されれば支払う医療費が
かなり少なくなりますので
心配も軽減することでしょう。
卵巣嚢腫の手術費用は決して
安いものではありません。
使える制度はしっかりと利用して少しでも
経済的負担を軽くできれば助かりますよね。