卵巣嚢腫腹腔鏡手術で名医とは?
ここでは、「卵巣嚢腫腹腔鏡手術で名医」
についてお話します。
卵巣にできる良性の腫瘍、
卵巣嚢腫の
基本的な治療は手術です。
患者年齢や嚢腫の状態によって
手術の術式を決定しますが、
開腹手術と腹腔鏡手術の
2種類からの選択になります。
開腹手術はお腹を開いて手術をするため
傷跡が大きく、術後の回復にも
時間がかかりますが
腹腔鏡手術は傷跡が小さいので
比較的回復が早いとされています。
しかし、腹腔鏡手術は難しい術式であり、
どこの病院でも行っている
術式ではありません。
では腹腔鏡手術を行っている
病院についてご紹介しました。
今回は腹腔鏡手術の
名医についてご紹介します。
なぜ腹腔鏡手術は難しいのか?
傷が小さく回復が早いため、
患者の負担は開腹手術よりも
かなり軽いです。
回復が早いので入院期間も短く、
入院費用も開腹手術よりも
安いのが一般的です。
ですが、腹腔鏡手術は難易度が高く、
まだまだ行っている病院は
少ないとされています。
どうして腹腔鏡手術は
難しいのでしょうか?
・カメラ越しの手術となるため
開腹手術では、お腹を開いて
十分な視野を確保し、
実際に医師が手で触れて
病変部分を摘出していきます。
しかし、腹腔鏡手術では
お腹に空けた小さな穴から挿入する
カメラで映像をモニターに映し出し、
そこに移った平面画像を見て行います。
もし、予期せぬ出血が起こると、
開腹手術のときには目視で
出血部位を特定して縫合できますが、
腹腔鏡手術の場合には
カメラをうまく操らないと
出血部位がわからず、
出血部位の特定も縫合も非常に難しいです。
・特殊器具を使うため高い技術が必要
腹腔鏡手術は、小さな穴から
特殊な手術器具を用いて治療を行うため
器具の使い方から習得しなければいけない
という点でも難易度は高くなっています。
カメラで縫合部分をうまく
うつさないと十分に縫合ができず、
縫合不全などの合併症を
起こしやすくなります。
そのため、医師がカメラをうまく
操る力と縫合をしっかりとする
技術力が求められます。
また、一度に見られる
視野が限られているため、
摘出すべき腫瘍を取り残してしまう
リスクもあります。
腹腔鏡手術の名医とは?
このように、腹腔鏡手術は難易度が高く、
手術には高いリスクを伴います。
そのため、名医に手術してもらいたい
と言う方も少なくありません。
名医とは
・手術の症例が多い
・セカンドオピニオンに対して
協力的で患者の知る権利を大切にする
・診察時に誠実に対応してくれる
などの医師をいいます。
ここでは卵巣嚢腫の
腹腔鏡手術の名医をご紹介します。
・金尾裕之医師
がん研究会有明病院
(東京都江東区有明3丁目8−31)
金尾医師は1997年に
大阪大学医学部卒業後、
大阪大学医学部付属病院などを経て
2014年よりがん研究会有明病院
の婦人科で勤務しています。
現在では婦人科副部長も務めており、
これまで婦人科の良性・悪性疾患に対して
約2800件の腹腔鏡手術を行っている、
腹腔鏡手術のスペシャリストです。
婦人科内視鏡学会技術認定医、
日本内視鏡外科学会技術認定医の他にも
さまざまな資格をもち、
日々の診療の他にも
若手内視鏡医の育成にも力を入れています。
患者にとっての治療の第一歩は
病気について正しく知ること、
と訴えインフォームドコンセントを
大切にし、治療法や病気について
しっかりと説明している医師です。
腹腔鏡手術のメリット、
デメリットをきちんと説明したうえで
患者が本当に納得できる治療を
目指している、
患者の立場に立った診療を行っています。
・子安保喜医師
四谷メディカルキューブ
(東京都千代田区二番町7−7)
子安医師は四谷メディカルキューブで
副院長、ウィメンズセンター長を
務める医師です。
婦人科内視鏡下手術を専門科目とし、
日本産婦人科学会専門医、
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、
日本内視鏡外科学会技術認定医
などの資格を持っています。
兵庫医科大学を卒業し、
宝塚市立病院産婦人科の主任医長
などを経て
現在の病院に勤務しています。
婦人科内視鏡手術の症例数は
約6000件で手術経験が豊富です。
出産を希望する患者、
傷を残したくない患者のために
腹腔鏡手術の普及にも努めており、
術前、術後のインフォームドコンセント
を大切にし、患者が納得して治療に臨み、
回復できるように
しっかりと向き合う診療を行っています。
・安藤正明
倉敷成人病センター
(岡山県倉敷市白楽町250)
安藤医師は倉敷成人病センターで院長を
務め、開腹・腹腔鏡問わず数多くの
症例の手術を施行してきました。
1986年より婦人科の
全身麻酔手術の執刀は16000件を超え、
そのうち腹腔鏡下手術は8500件以上
を誇る、全国でもトップクラスの
症例数の多さです。
1980年に自治医科大学を卒業、
へき地診療にも従事したあとに
岡山大学の婦人科に入局、
フランスでの研究事業にも携わり、
2001年より倉敷成人病センターで
勤務しています。
日本産婦人科内視鏡学会
技術認定医・常務理事
日本産婦人科手術学会理事、
日本内視鏡外科学会技術認定医
など多くの資格を持ち、
若手医師の育成にも力を入れています。
確かな技術で患者からの信頼は厚く、
豊富な経験からリスクについても
しっかりと説明を行う医師です。
このように、卵巣嚢腫の
腹腔鏡手術は技術的に難易度が高く、
実施している病院が必ずしも
近所にあるとは限りません。
まずは自分の病気について
知識を身に着け、口コミなどの
評判だけではなく自分の目で確かめて
本当に名医なのか判断し、
心から信頼できると感じた医師に
治療を任せるのが一番安心です。
今回ご紹介した腹腔鏡手術の
名医はほんの一部です。
近所の病院に内視鏡の
名医がいるかどうかは病院の
ホームぺージなどでも
公開されていますので調べてみてくださいね。