卵巣嚢腫腹腔鏡手術の時間とは?

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ここでは、「卵巣嚢腫腹腔鏡手術の時間」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫の治療は基本的には
外科的手術となり、

 

術式は開腹手術と腹腔鏡手術の
主に2つになります。

 

それぞれ、メリットも
デメリットもありますが、

 

近年では傷跡の小さい
腹腔鏡手術が普及してきています。

 

ですが、腹腔鏡手術は難易度が高く
実施している病院はまだまだ
少ないことが現状です。

 

今回は卵巣嚢腫の腹腔鏡手術が
どれくらいの時間で
完了するのかについてご紹介します。

 

卵巣嚢腫の腹腔鏡手術とは?

 

腹腔鏡手術とは、お腹に
5〜6か所小さな穴をあけ、

 

そこから腹腔鏡と呼ばれるカメラと
特殊な手術器具を入れて行う手術です。

 

内視鏡の専門医が行うことが多く、
婦人科系の疾患では
近年注目されている術式です。

 

傷跡が小さいので術後に
気になりにくい、術後の回復が
開腹手術よりも早い

 

といったメリットがあり、
腹腔鏡手術を希望する人が
増加しています。

 

ですが、腹腔鏡手術は
開腹手術とは違い、

 

術野を直接目視
できるわけではありません。

 

腹腔鏡に移った映像は、
モニターに映し出され、

 

医師はその画面を見ながら、
お腹の穴からいれた

 

特殊な手術器具を駆使して
手術を行います。

 

予期せぬ出血があった時には
出血点を見つけるのが難しく、

 

また縫合も難しいので大量出血への
対応が遅れがちなことが
デメリットの一つです。

 

そして、うまく映像をうつさないと
縫合が不十分で

 

あとから出血を起こしたり、
嚢腫が取り切れていなかったりという
トラブルが起きます。

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術後の回復が早い分、
リスクが高いという特徴があります。

 

腹腔鏡手術にかかる
時間はどれくらいなのか?

 

腹腔鏡手術は、開腹手術と
同じように全身麻酔を
使用して行います。

 

手術前日に夕食を済ませてから
絶食となる病院が多く、

 

次の日は手術まで何も
食べることができません。

 

そのため、手術当日は
朝から点滴をつなぎます。

 

手術時間の30分前になると
最終排尿を済ませて
手術室入室の用意をします。

 

手術室に行ってからは
麻酔科医が麻酔をかけるので
眠っている間に手術が終了します。

 

手術自体にかかる時間は2〜3時間、
切開する部分が少ないので
開腹手術より短い時間で終了します。

 

そのため体への
負担も小さいことが特徴です。

 

手術の日は1日絶食となることが多く、
点滴をつないで過ごします。

 

また、傷の痛みもあること、
急激な血圧変化を起こさないように
ベッド上安静となります。

 

歩いてトイレに行けるのは
翌日からになる場合がほとんどですが

 

手術時から尿道に管を
入れていますので
排尿の心配はいらないでしょう。

 

術後は麻酔の影響で体温が
下がりやすく、
寒気がすることがあります。

 

電気毛布などでの保温が可能ですので
看護師に伝えるようにしましょう。

 

このように、卵巣嚢腫の腹腔鏡手術は
開腹手術と比較して
短い時間で手術を終えることが可能です。

 

しかし、視野が限られていることや
特殊な機械を使うことでリスクが高まる
というデメリットがあります。

 

術式は嚢腫の状態や患者の年齢など
さまざまなことを考慮して
決定されますし

 

患者自身がどうしたいかという
要望も必ず聞かれます。

 

希望があれば必ず医師に伝えるようにしましょう。

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