卵巣嚢腫は妊娠できるのか?
ここでは、「卵巣嚢腫は妊娠できるのか」についてお話します。
卵巣嚢腫は、卵巣の
腫瘍の中で最も多い疾患です。
しかし、初期段階では
自覚症状に乏しい
疾患でもあります。
そのため、大抵が健康診断などで
見つかったり、嚢腫が大きくなって
痛みなどの症状が出て分かったりします。
そんな卵巣嚢腫が見つかった時、
一番は
「もう妊娠出来ないのではないいか?」
と不安になるのではないでしょうか?
特に20代の女性は、
これから子供を産みたい
と考えている方が多いですよね。
そこで今回は、卵巣嚢腫でも
妊娠は出来るのかどうかを、紹介します。
卵巣嚢腫とは
卵巣嚢腫とは、
卵巣に出来た良性の腫瘍です。
腫瘍とは、体の中表面に
出来る塊やできものの総称。
卵巣に出来る腫瘍のうち、
約9割はこの卵巣嚢腫
であると言われています。
しかし、残りの1割は悪性の
腫瘍も含まれているので、
卵巣嚢腫見つかった際には
定期的な経過観察が必要となります。
この卵巣嚢腫は、自覚症状はほとんどなく、
自発的に見つけるのは
難しいと言われています。
しかし、卵巣嚢腫が大きくなるにつれて
・月経痛が強くなる
・腰痛が出る
・頻尿のなる
・便秘になる
などの症状が現れる事があります。
また、嚢腫大きくなる事で
「茎捻転」
という状態を起こす事があります。
茎捻転起こすと、かなりの激痛伴い、
卵巣が壊死する可能性もあるので
緊急手術となります。
そのため、ある程度の大きさまで
嚢腫が成長した場合には、
手術による治療が検討されるのです。
「卵巣嚢腫は良性だから大丈夫…」
と安心してしまわず、
少しでもおかしいと感じたら
婦人科を受診しましょう。
妊娠は出来ないのか?
卵巣嚢腫と不妊には、
腫瘍の出来る位置や
嚢腫の種類が関係してきます。
妊娠するためには、
左右にある卵巣にある
「卵管」中で精子と卵子が
受精しなければなりません。
しかし、嚢腫が出来る位置が
卵管に近い場合には、
癒着を起こして卵管閉塞
してしまう事があるのです。
卵管閉塞になってしまうと、
受精卵が子宮までたどり
着かないために、妊娠が
難しくなってしまいます。
また、
「チョコレート嚢腫」
という種類の嚢腫
には注意が必要です。
これは、卵巣内に子宮内膜が
増殖してしまうものです。
チョコレート嚢腫になると、
卵巣内に出血が溜まる事で、
卵巣の機能がうまく
動かなくなってしまいます。
そのため、妊娠しにくく
なってしまう事があるのです。
このように、卵巣嚢腫が
原因で不妊になる事もあり得ますが、
必ずしも不妊になるとは限らないのです。
嚢腫が小さくて、成長のスピード遅く、
悪性の懸念がない場合は、
経過観察となる事も多々あります。
不妊の原因として考えられたり、
痛みなどの症状があったりする場合は、
手術する事もあります。
この場合、妊娠の希望が
あればきちんと医師に伝えましょう。
なるべく腫瘍だけの切除にして、
卵巣を温存する方法があります。
また、もし卵巣自体を
切除することになっても、
片側に卵巣が残っていれば、
自然妊娠も望めます。
卵巣嚢腫自体は、
妊娠への影響はあまり
考えなくて良いでしょう。
妊娠するには
卵巣嚢腫があっても、
月経などに影響がある事はあまりなく、
正常である事が多いです。
そのため、妊娠する事は可能なのです。
しかし、いざ妊娠した時に
卵巣嚢腫が発見された場合には、
問題も出てきます。
腫瘍が小さければ良いのですが、
もし5〜6p以上の大きさに
なっている場合は、手術を
する必要が出てきてしまいます。
手術となれば、麻酔の問題や
流産に可能性などが出てきて、
大変難しい手術となってしまうのです。
妊娠するためには、
卵巣嚢腫は早期発見が
重要となります。
もし妊娠を考えているのであれば、
定期的に婦人科検診を受診し、
健康な状態保つようにしましょう。
このように卵巣嚢腫自体は、
妊娠する事が可能な事が多いです。
しかし、卵巣嚢腫の位置や、
大きくなってしまっていた場合に
問題が出てくるのです。
是非、妊娠出来る健康な体を
保てるよう、検診は
受けるようにしましょうね!
・・・というわけで、
貴女もこのカテゴリーの記事を読んで
卵巣嚢腫の「妊娠」関係について、
私と一緒に学習しましょうね!
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