卵巣嚢腫で再発の痛みとは?
ここでは、「卵巣嚢腫で再発の痛み」
についてお話します。
卵巣嚢腫は手術で摘出しても、
再発することがあります。
「手術で治療したからもう大丈夫」
と安心することはできないのです。
卵巣嚢腫が再発する
原因は様々ですが、
で詳しくご紹介しています。
今回は再発した卵巣嚢腫には
どれくらい痛みがあるのか
という点についてご紹介します。
卵巣嚢腫の再発の発見のきっかけとは
卵巣嚢腫は手術をしても
再発の可能性があると
最初の手術の前に医師から
説明があります。
そのため、手術後は退院しても
定期的な受診を
しなければいけません。
しかし、治療をしたから
もう大丈夫と勝手に判断して
受診を中断すると、
再発しても気が付くことが難しくなります。
定期的に受診をしていれば、
定期検査のエコーなどで
卵巣嚢腫再発の初期に
発見することが可能です。
初期に発見すれば痛みや
腹部膨満もほとんどありません。
しかし、受診をしていない
場合には発見が遅れ、
痛みや腹部膨満、
不正出血などの症状が出てから
気が付いて受診するという人が多いです。
卵巣嚢腫の再発時の痛みとは
卵巣嚢腫は再発すると
どのような痛みが現れるのでしょうか。
卵巣嚢腫の再発部位は、
最初の治療でどのような
治療をしたかにもよります。
治療の際に片方の卵巣を
全摘出した場合には、
反対側に新たに卵巣嚢腫が
できることがあります。
最初の治療で嚢腫の
部分のみ摘出した場合には、
残った卵巣部分と前回の
治療したほうとは反対側の卵巣の
どちらにも嚢腫が再発する
可能性があります。
卵巣嚢腫の再発の際の痛みは、
初回の卵巣嚢腫の時の痛みと
大差はありません。
下腹部が重苦しいような痛みや、
チクチクとする痛みなど
人によって個人差があります。
再発した卵巣嚢腫にも茎捻転
という症状は発症する可能性があります。
茎捻転とは、大きくなった
卵巣嚢腫の重さに耐えられなくなった
靭帯がねじれて強い痛みを引き起こし、
時にはショック症状を起こしてしまう
大変な状態です。
茎捻転がおきると立っていることや
歩くことは全くできなくなるほど
強い痛みに襲われ、
意識を消失することもあります。
茎捻転が起きると救急搬送と
緊急手術が必要になります。
痛みへの対処の仕方
まず、痛みが現れたらすぐに
婦人科を受診する必要があります。
放置していると前述したような
茎捻転症状の発生につながります。
卵巣嚢腫の再発が見つかると、
大きさによっては
すぐに手術したほうが良い
とされる場合もあります。
すぐにとはいかなくても、
卵巣嚢腫の再発の場合には
手術が必要です。
手術までの間は茎捻転を
防ぐためにできるだけ
自宅で安静にして重いものを
持ったり激しい運動は
避けなければなりません。
下腹部の痛みに対しては
鎮痛薬が処方されます。
ロブやセレコックスという
名前の薬が鎮痛薬ですが
鎮痛薬は胃腸に負担が
かかるため、胃薬が一緒に処方されます。
痛みが強くなった時には、
すぐに受診しましょう。
このように、再発した卵巣嚢腫も、
初めて見つかった卵巣嚢腫と
同じような痛みが現れます。
しかし、再発の場合には
卵巣を全摘出する場合が多いため
妊娠の希望がある場合には事前に
医師に相談する必要があります。
痛みは我慢せずに医師に相談しましょう。