卵巣嚢腫と卵巣腫瘍の違いとは?

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ここでは、「卵巣嚢腫と卵巣腫瘍の違い」
についてお話します。

 

卵巣の病気は、年齢や体質、
ライフスタイルにかかわらず、

 

女性なら誰でもかかる
可能性のある病気です。

 

卵巣の病気で、よく耳にするのが、
卵巣嚢腫や卵巣腫瘍です。

 

卵巣嚢腫や卵巣腫瘍は、
名前は知っているけれど、

 

詳しい病気まではわからない
という女性も多いのではないでしょうか?

 

また、卵巣嚢腫と卵巣腫瘍は
どのような違いがあるのでしょうか?

 

今回は、卵巣嚢腫と
卵巣腫瘍の違いについてご紹介します。

 

卵巣腫瘍

 

卵巣はからだの中でも
特に腫瘍ができやすい臓器で、
種類も多岐にわたります。

 

腫瘍とは、皮膚が固くなって
盛り上がっているなど、

 

周囲の組織とは異なる
特徴を持ったものです。

 

おでき、ポリープ、イボ
なども腫瘍に分類されます。

 

卵巣腫瘍とは、
卵巣にできる腫瘍の総称です。

 

卵巣にできる腫瘍は、大きく分けて、
良性のものと悪性のもの、
その中間的なものとに分けられます。

 

良性の腫瘍の代表的なものとして、
卵巣嚢腫があります。

 

悪性の腫瘍の代表的なものは、
卵巣がんです。

 

また、卵巣腫瘍は、
腫瘍の内部の状態によって、
嚢胞性と充実性に分けられます。

 

嚢胞性腫瘍は、腫瘍の内部が液状の
分泌液で満たされているもので、
多くは良性です。

 

充実性腫瘍は、内部が
腫瘍組織で満たされていて、

 

かたいこぶのような
状態のものをいいます。

 

悪性のことが多いので注意が必要です。

 

なお、嚢胞性の腫瘍でも、
一部に充実性の部分を含む場合には、
悪性を疑います。

 

卵巣には、いろいろな種類の
腫瘍ができますが、
そのほとんどが良性の腫瘍です。

 

良性の腫瘍は、腫瘍も小さく
気になる症状がなければ、

 

すぐに治療をはじめる必要はなく、
経過観察を行います。

 

卵巣嚢腫

 

良性の卵巣腫瘍で、卵巣の中に
分泌物や脂肪などがたまることで、
大きく腫れてしまう病気です。

 

卵巣嚢腫は、腫瘍にたまる
中身の性状によって
主に3つに分けられます。

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1:漿液性嚢腫

 

卵巣から分泌される
サラサラした水のような液体が
たまってできた腫瘍です。

 

大きさは、握りこぶし大から
まれに子供の頭くらいになり、
重さが数Kgになることがあります。

 

多くは、片側の卵巣のみ発生します。

 

卵巣嚢腫の中で一番多く、
約30%を占めます。

 

2:粘液性嚢腫

 

ゼラチン状のネバネバした
液体がたまった腫瘍です。

 

大きくなりやすく、
大人の頭くらいの大きさになる
こともあります。

 

卵巣嚢腫の
約10%〜20%を占めます。

 

3:皮様嚢腫

 

ドロドロの油の成分や歯、髪の毛、
骨などが含まれています。

 

なぜこれらがたまってしまう
原因はわかっていません。

 

両方の卵巣にできることもあり、
卵巣嚢腫の
約10%〜15%にあたります。

 

このほかに、子宮内膜症が
卵巣内に発生してできる
チョコレート嚢腫があります。

 

・チョコレート嚢腫

 

子宮内膜が卵巣内に発症したもので、
月経の度に出血した血液が
卵巣内にたまり腫瘍になります。

 

卵巣嚢腫は、小さいうちは
自覚症状がほとんどありません。

 

症状が出るのは、腫瘍が
握りこぶしの大きさほどになるころです。

 

症状としては、お腹が出て
張った感じがしたり、

 

生理時以外の下腹部痛、腰痛、頻尿、
便秘、下痢などです。

 

また、重い生理痛の原因になったり、
吐き気などもおきることがあります。

 

また、腫瘍の大きさが
6cm以上になると
茎捻転を起こす危険があります。

 

茎捻転を起こすと、
下腹部に激痛が起こり、

 

ときには意識不明のショック症状に
陥ることもあります。

 

卵巣嚢腫は、小さいうちは
経過観察を行います。

 

大きさが、7cm〜8cmを
超えるものは手術で卵巣嚢腫を
取り除きます。

 

このように、卵巣腫瘍は、
卵巣にできる腫瘍の総称で、
その1つに卵巣嚢腫があります。

 

卵巣腫瘍は、悪性の場合でも
卵巣嚢腫と同じような
症状があらわれます。

 

悪性の腫瘍は、早期発見ができれば
治療でよくなることがほとんどです。

 

病気の早期発見のためにも、
定期検診を受けるようにしましょう。

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