卵巣嚢腫手術後に妊娠できるの?

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ここでは、「卵巣嚢腫手術後に妊娠できるのか」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫は卵巣にできる良性の腫瘍で、
年齢別にみると20〜30代の女性に
多く発症する病気です。

 

卵巣嚢腫の治療は手術による切除が
基本となりますが、

 

手術後に妊娠できるのか
ご心配される方も多いのが現状です。

 

今回は卵巣嚢腫の手術後の
妊娠についてご紹介します。

 

卵巣嚢腫は妊娠にどのような影響を及ぼすの?

 

卵巣とは子宮の両側に1つずつ存在し、
卵子を作りだす役割を持っています。

 

また、女性ホルモンであるエストロゲンと
プロゲステロンは卵巣で作られています。

 

エストロゲンには卵巣内の卵胞を成熟させ、
排卵や受精の準備を行い、受精後は

 

子宮に作用して受精卵の着床のために
子宮内膜を厚くする働きがあり、

 

妊娠のためには非常に
重要な役割を担っています。

 

プロゲステロンは基礎体温を上げ、
受精卵が着床しやすい体内環境を整える、

 

乳腺の発達、子宮内膜の厚さの維持など、
妊娠の継続をサポートします。

 

卵巣嚢腫はどちらか片方の
卵巣にできるのが一般的です。

 

卵巣嚢腫ができたほうの卵巣は
正常な働きをすることが
難しくなりますので

 

卵巣嚢腫を放置しておくと
不妊の原因となってしまいます。

 

卵巣嚢腫を手術で治療した場合、
妊娠に影響するのか?

 

卵巣嚢腫は経過観察でよい
とされる場合と、手術で摘出が
必要になる場合とがあります。

 

手術での摘出が必要になったとき、
卵巣をとってしまったら

 

「妊娠できなくなるのでは?」

 

と思う方も多いようです。

 

ここでは卵巣嚢腫の手術をした後の
妊娠についてご紹介します。

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・卵巣嚢腫のみを摘出する場合

 

卵巣嚢腫の種類や大きさにも
よりますが、近年では

 

卵巣全体の摘出ではなく、
嚢腫部分のみを摘出する手術が主流です。

 

嚢腫部分のみの摘出になるということは
卵巣自体にはとくに影響はありませんので
妊娠、出産の可能性にも変化はありません。

 

嚢腫を摘出し、コメ粒ほどの
大きさしか卵巣が残らなくても

 

卵巣はしっかりと機能しますので
妊娠は可能です。

 

・片方の卵巣を摘出した場合

 

嚢腫のみの摘出ができず、
やむなく卵巣全体を
摘出しなければならない場合もあります。

 

片側の卵巣にのみ卵巣嚢腫がみつかり、
摘出した場合には
妊娠も出産も可能です。

 

卵巣は2つありますので、
片方の卵巣を摘出してしまっても

 

残った片方がしっかりと
卵巣の働きをこなしてくれますので

 

卵子を作る能力も妊娠する
能力も残されています。

 

2つあったものが1つに
なってしまったら妊娠の可能性も
半分になってしまうのでは、

 

と考える方も多いですが、
そのようなことはありません。

 

妊娠や出産の可能性は
2つあるときと変わらないのです。

 

・両方の卵巣を摘出した場合

 

両方の卵巣に卵巣嚢腫がみつかり、
どちらも摘出しなければ

 

ならない場合には、卵子のもとになる
原始細胞がなくなってしまいます。

 

そのため妊娠はできなくなります。

 

このように、卵巣嚢腫の手術をした場合、
片方でも卵巣が残っていれば妊娠は可能です。

 

しかし、卵巣嚢腫を発症する方には
妊娠しにくい体質の方も多いので

 

医師に妊娠の希望があることを伝え、
不妊治療の相談もした方が良いでしょう。

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