卵巣嚢腫手術後で妊娠の確率とは?

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ここでは、「卵巣嚢腫手術後で妊娠の確率」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫の治療は手術での
摘出となる場合がほとんどです。

 

卵巣嚢腫は20〜30代の
女性に多い病気であり、

 

結婚や妊娠を考えているところで
病気が見つかったという方も
非常に多いのです。

 

「手術をしたら妊娠できなくなるのではないか」

 

と考えでしまう方も少なくないため、

 

「卵巣嚢腫 手術後 妊娠」

 

では手術で卵巣嚢腫の治療をしたあとの
妊娠についてご紹介しています。

 

今回は卵巣嚢腫の手術をした後に
妊娠できる確率についてご紹介します。

 

卵巣と妊娠の関係とは?

 

卵巣の働きは、主に卵子の生成と
女性ホルモンの分泌の2つです。

 

・卵子の生成

 

女性は胎児のときから
200〜300万個の
原子細胞を持っています。

 

思春期を迎えるとその原子細胞は
1つずつ卵子となって周期的に
排卵されるようになります。

 

その原子細胞があるのが
卵巣という器官になります。

 

妊娠とは、女性がもつ卵子と
男性が持つ精子が受精し、
受精卵となることで成立します。

 

つまり、卵巣が卵子を
排卵しないことには妊娠は
成立しないのです。

 

・女性ホルモンの分泌

 

妊娠には女性ホルモンの
働きも必要です。

 

女性ホルモンは主に卵巣で作られます。

 

女性ホルモンにはエストロゲンと
プロゲステロンがあります。

 

エストロゲンは卵子を包む
卵胞の成熟を促したり、

 

受精卵の着床を助けるために
子宮内膜を厚くし、精子が子宮の中に

 

入りやすいように頸管粘液の
分泌を促します。

 

そのほかにも、自律神経や
感情の動きを整えたり

 

骨の形成や血管収縮に関連したり
と様々な働きがあります。

 

また、妊娠後には妊娠を
持続させるために子宮を大きくしたり、
乳腺の発達にも関与しています。

 

一方、プロゲステロンは排卵後に
女性の体が妊娠しやすいように
基礎体温を高くする働きがあります。

 

また、子宮内膜の厚さを
維持する働きがあり、
受精卵の着床を助けます。

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エストロゲンと同じく
乳腺の発達にも関与します。

 

妊娠後は胎盤を形成し、
子宮内の状態を整える働きを担います。

 

・閉経後はどうなるのか?

 

閉経すると卵子の生成は終了し、
卵巣での女性ホルモンの
生成も終了します。

 

それまで卵巣から分泌されていた
女性ホルモンは副腎など、
卵巣とは別の臓器で作られます。

 

閉経前よりも分泌量が減るので、
閉経前後の更年期では

 

ホルモンバランスが崩れて
体調不良や精神状態の不安定が起きます。

 

卵巣嚢腫の手術後に妊娠できる確率は?

 

このように、卵巣には妊娠するために
必要な働きがたくさんあります。

 

手術で卵巣嚢腫を摘出した場合、
片方でも卵巣が残っていれば
妊娠は可能です。

 

その後の妊娠確率は個人差があります。

 

チョコレート嚢腫の嚢腫部分のみを
摘出した場合、

 

手術後は約70%の患者が
自然妊娠するとされています。

 

そのほかの種類の卵巣嚢腫の場合でも
術後の妊娠確率は大差はないようで、

 

治療を行うことで治療前よりも
妊娠確率は高くなります。

 

しかし、人によっては手術後
1〜2年たっても自然妊娠しない
場合があります。

 

その場合には卵巣嚢腫の再発の可能や、
卵管の癒着の可能性が考えられますので

 

再度検査をして不妊治療の
相談をすることをお勧めします。

 

卵巣嚢腫の治療後に
不妊体質となる場合もあります。

 

卵巣嚢腫の治療を始めた時点で
妊娠の希望がある場合には
医師に伝え、

 

治療後に妊娠をサポートしてくれるように
不妊治療センターなどと
連携してもらうとよいでしょう。

 

このように、卵巣嚢腫の手術をした後に
妊娠できる確率は約70%の患者が
自然妊娠できるのです。

 

妊娠を考えている場合には、
医師はその希望を尊重した手術や
その後のサポートをしてくれます。

 

卵巣嚢腫は放置しておくと
妊娠の妨げになりますし、

 

手術で治療することで
妊娠しやすくなる場合がほとんどです。

 

卵巣嚢腫になったからといって
妊娠をあきらめる必要はありません。

 

定期的な受診を欠かさないようにしましょう。

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