卵巣嚢腫で下痢の時とは?
ここでは、「卵巣嚢腫で下痢の時」
についてお話します。
卵巣嚢腫は大きくなってくると
様々な症状を引き起こします。
今回は卵巣嚢腫と
下痢の関係についてご紹介します。
下痢が起きる原因とは
下痢には2種類あり、
数日でおさまる急性の下痢と
何週間も続く慢性の下痢があります。
卵巣嚢腫の場合は
下痢は長期間続くことが多く、
慢性の下痢と分類されます。
急性の下痢はウイルス感染や
ストレスなど誰にでも起こりうる
原因から発症します。
慢性の下痢は機能性の下痢と
それ以外の原因の
さらに2つに分類され、
機能性の下痢は生活習慣や
長期間のストレスが原因です。
それ以外のものとしては病気があげられ、
卵巣嚢腫による下痢も
病気による下痢に分類されます。
卵巣嚢腫で下痢が起こる原因とは
・卵巣嚢腫の腫大による排便異常
卵巣は子宮の両側に1つずつ存在し、
子宮にぶら下がるようにして
くっついています。
卵巣の周囲には膀胱や直腸などの
器官が存在し、卵巣嚢腫ができると
少しずつ周囲の器官を
圧迫するようになります。
臓器が圧迫されることにより
腸の運動に異常をきたし、
下痢が起きることがあります。
・腹膜炎による下痢
卵巣嚢腫では腹水が溜まりやすい
タイプの繊維性嚢腫
というものがあります。
腹水とは腹腔と呼ばれる
お腹の臓器の隙間にある
水を呼びますが、
繊維性腺腫ではこの腹水が異常に
増加してしまうことがあります。
腹水に菌が入ると腹膜炎という
症状を引き起こし、臓器をつつむ
腹膜が炎症した状態になります。
腹膜炎になると発熱や嘔気
嘔吐に併発して
下痢が起きることがあります。
下痢が見られる時には
・卵巣嚢腫であると診断を
受けているときの下痢
卵巣嚢腫であるとすでに
診断を受けている場合、
下痢がつづくときには
受診をした方がよいでしょう。
嚢腫が想像以上に大きくなっていたり、
下痢による脱水や栄養不足状態になると
体力が低下し、
手術などの治療が受けられない
状態になってしまうこともあります。
医師にしかるべき
対処をしてもらいましょう。
受診までの間は、
スポーツドリンクなどで
水分と塩分をしっかりと摂取し
おかゆなどのお腹に優しい食事で
腸に負担をかけないようにしましょう。
・卵巣嚢腫であると
診断を受けていない時には
下痢があると消化器系の
疾患を疑います。
下痢は卵巣嚢腫の代表的な
症状ではありませんので、
まずは消化器疾患を疑って
間違いはないでしょう。
しかし、ひどい生理痛や、
生理の時以外にも
下腹部痛があったり、
不正出血や下腹部の膨満など
卵巣嚢腫の特徴である症状が
下痢と一緒に見られる時には
卵巣嚢腫が疑われます。
一度婦人科で詳しい
検査を受けたほうがよいでしょう。
下痢は腸に異常が起きている証拠です。
卵巣嚢腫が直接的に腸に悪さをすることは
ありませんが、嚢腫の腫大によって
間接的に周囲の臓器に影響を及ぼすことは
十分にあります。
自分の体の変化に敏感になり、症状の
早期発見、早期治療に努めましょう。