卵巣嚢腫手術後の検診とは?

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ここでは、「卵巣嚢腫手術後の検診」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫は手術のあとも
再発の可能性があるため
定期的な検診が必要になります。

 

しかし、手術をしたからと安心して
その後の検診に行かなくなってしまう
という方も少なくありません。

 

今回は卵巣嚢腫の手術後の
検診の重要性についてご紹介します。

 

どうして手術後に検診が必要なのか?

 

手術で卵巣嚢腫を摘出した後、
摘出した嚢腫は病理診断をして
嚢腫の種類や、本当に悪性腫瘍でないのか

 

などを確定します。

 

こうして病理診断した結果、
今回摘出した卵巣嚢腫がどのようなもの

 

だったのかによって術後の
治療は変わっていきます。

 

種類によって適切な治療を行い、
場合によってはピルなどの
内服薬が処方される場合もあります。

 

内服薬が出た場合には、
定期的に薬をもらったり

 

卵巣の様子を確認するための
受診が必要になります。

 

今回の手術で嚢腫が十分に摘出され、
とくに治療は必要ない

 

とされた場合にも退院後の
定期検診は必要になります。

 

手術後の定期検診が必要な
理由は以下の通りです。

 

・手術部位にトラブルが
 起きていないか確認する

 

卵巣嚢腫は全身麻酔を用いた手術であり、
術後にはさまざまな合併症が
起きる危険性があります。

 

しかし、卵巣嚢腫の手術は、
腹腔鏡でも開腹手術でも

 

長くて10日前後の入院となるため、
退院してからトラブルが
起きてしまうこともあります。

 

手術の傷の部分に感染症が起きたり、
手術部位が周囲の組織と癒着したりなど

 

術後に考えられるトラブルがないか
どうか確認することが必要になります。

 

・卵巣嚢腫は再発する

 

卵巣嚢腫は手術で摘出したからと言って
安心できる病気ではありません。

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漿液性嚢腫、粘液性嚢腫は手術をしても
約10%前後の方に
再発する可能性があります。

 

チョコレート嚢腫は子宮内膜症に
由来する卵巣嚢腫であるため

 

手術後もピルの内服などの治療が
必要になるのですが、それでも
30%ほどの人が再発してしまいます。

 

また、皮様嚢腫は妊娠に合併しやすいため、
一度皮様嚢腫を治療した人がまた妊娠を

 

希望している場合には皮様嚢腫の再発の
可能性があります。

 

このように、卵巣嚢腫は、
治療したほうの反対側の卵巣や、

 

嚢腫部分のみを摘出した場合には
残された卵巣に再発する可能性があります。

 

しかし、卵巣嚢腫は初期症状が乏しく、
始めて卵巣嚢腫になったときと同じように、

 

小さいうちには痛みや腹部膨満は
現れにくいのです。

 

卵巣嚢腫は5センチを超えると
茎捻転しやすく、
悪性化してしまう可能性もあります。

 

定期的な検診を受けていれば、
卵巣嚢腫の再発をいち早く

 

発見することができ、
治療の選択肢も広がります。

 

そのため、
定期的な検診が非常に大切になります。

 

定期検診の頻度はどれくらいなのか?

 

手術をして退院したら、
だいたい2週間後くらいに受診します。

 

次は1か月後、半年後、
1年後とだんだんと間隔が
あくようになります。

 

ここまでの受診の頻度は
病院によって差がありますが、

 

手術から1年が経過してからは、
1年に1回の受診でよいとする
病院がほとんどです。

 

1年に1度の定期検診では、
エコー検査や血液検査、MRI

 

などの画像診断をして
卵巣嚢腫の再発がないかどうか確かめます。

 

このように、卵巣嚢腫の
手術後の検診は、非常に重要です。

 

再発の早期発見をするためや、
手術部位のトラブルが起きないように
定期検診は必ず行くようにしましょう。

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