卵巣嚢腫の症状で腰痛の時とは？
ここでは、「卵巣嚢腫の症状で腰痛の時」
についてお話します。
腰痛は、姿勢の悪さや一定の姿勢を
長時間続けていたり、
過度の運動、筋肉の衰え
からも引き起こされます。
女性の場合には、
生理痛の症状として腰痛があり、
毎月腰痛に悩まされている
女性は多いのではないでしょうか。
また、内臓や子宮、
卵巣などの病気によって
腰痛がおこることがあります。
女性に多い卵巣の病気に、
卵巣嚢腫があります。
卵巣嚢腫は、卵巣にできる
腫瘍のことで、多くの場合、
良性腫瘍の１つです。
卵巣嚢腫になると、
なぜ腰痛が起こるのでしょうか？
今回は、卵巣嚢腫と腰痛
についてご紹介します。
卵巣嚢腫とは
卵巣嚢腫とは、卵巣に分泌物や脂肪など
の液体がたまることで、
大きく腫れてしまう病気のことです。
なぜ卵巣に液体がたまってしまうのか、
はっきりした原因はわかっていません。
卵巣嚢腫は、中にたまったもの
によって４種類にわけられます。
・漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)
卵巣から分泌される水のような
液体がたまってできた腫瘍です。
・粘液性嚢腫(ねんえきせいのうしゅ)
ゼラチン状のネバネバした
液体がたまった腫瘍です。
・皮様嚢腫(ひようのうしゅ)
ドロドロの油の成分や歯、髪の毛、
骨などが含まれています。
・チョコレート嚢腫
子宮内膜が卵巣内に発症したもので、
月経の度に出血した血液が
卵巣内にたまり腫瘍になります。
卵巣嚢腫は、年齢や体質、
ライフスタイルなどにかかわらず、
女性なら誰でもかかる
可能性のある病気です。
卵巣嚢腫の症状
卵巣は沈黙の臓器とよばれています。
卵巣に病気があっても、
ほとんど自覚症状がなく、
気づくころには、
病気が進行していることが多いです。
そのため、卵巣嚢腫の
大きさが小さいうちは、
症状をほとんど感じられません。
症状が出て異変を感じるのは、
すでに卵巣嚢腫が握りこぶし大に
なっていることが多いです。
症状としては、お腹が出て
張った感じがしたり、
生理時以外に下腹部痛、腰痛、
頻尿、便秘、下痢、
ウエストが太くなった
と感じることもあります。
重い生理痛の原因になったり、
吐き気、不正出血なども
おきることがあります。
また、腫瘍の大きさが
６ｃｍ以上になると、
卵巣が根元からくるりと
ねじれてしまう茎捻転を
起こす危険があります。
卵巣嚢腫の大きさは、
握りこぶし大から、
まれに大人の頭大くらいにもなります。
また、重さが
数Ｋｇにもなる事もあります。
卵巣は、体の下腹部あたりにある
子宮の左右に１つずつ
ぶら下がるようについています。
数Ｋｇにもなる物体が
下腹部あたりにぶら下がっていたら、
重くて腰痛の原因にもなりますよね。
このように、卵巣嚢腫は大きいもので
３０ｃｍにもなり、
重さが数Ｋｇあります。
ここまで大きくなってしまった
卵巣嚢腫は、手術で
取り除くことが必要です。
腰痛と一緒にお腹の膨らみや
下腹部痛が続くときには、
卵巣の病気を疑い、婦人科を
受診して相談してみてください。