卵巣嚢腫の症状で痛みはあるの?

スポンサーリンク

ここでは、「卵巣嚢腫の症状で痛みはあるのか」
についてお話します。

 

卵巣は妊娠や女性ホルモンの分泌など、
女性にとって大切な役割がある臓器です。

 

この卵巣は、体の中でも特に
腫瘍ができやすい場所です。

 

腫瘍には良性と悪性がありますが、
卵巣にできる腫瘍の
約90%は良性の腫瘍です。

 

婦人科の検診や妊娠をきっかけに、
卵巣に腫瘍がみつかることがあります。

 

良性の腫瘍の1つに、
卵巣嚢腫があります。

 

卵巣嚢腫とは、
どのような病気なのでしょうか。

 

また、症状や痛みはあるのでしょうか?

 

今回は、卵巣嚢腫の症状や
痛みについてご紹介します。

 

卵巣嚢腫とは

 

卵巣にできる良性の腫瘍の1つで、
卵巣の中に分泌液や脂肪などが
たまって大きく腫れてしまう病気です。

 

女性の5%〜7%におこる病気です。

 

卵巣嚢腫は、腫瘍が小さいうちは
自覚症状がほとんどないため、
なかなか病気に気づきにくく、

 

腫瘍が大きくなり下腹部が
圧迫されるような症状が出てはじめて
異変に気づくことが多いです。

 

また、検診や妊娠をきっかけに
偶然発見する場合もあります。

 

妊婦の約0.5%が卵巣嚢腫
という報告もあります。

 

卵巣嚢腫は腫瘍の中にたまる
内容物により、主に3つに分けられます。

 

・漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)

 

最も多くみられるタイプで、
卵巣から分泌される水のような液体
がたまってできます。

 

卵巣嚢腫の約30%をしめます。

 

・粘液性嚢腫(ねんえきせいのうしゅ)

 

閉経後の女性に多くゼラチン状の
ネバネバした粘液がたまったものです。

 

放っておくとかなり
大きくなるので、治療が必要です。

 

・皮様嚢腫(ひようのうしゅ)

 

中身は皮下脂肪や皮脂、
髪の毛、歯、骨、軟骨などです。

 

両方の卵巣に生じることもあります。

 

こうした内容物がどのような原因で
卵巣にたまるかは、
はっきりとわかっていません。

 

この他に、子宮内膜症が
卵巣内に発症してできる
チョコレート嚢腫があります。

スポンサーリンク

・チョコレート嚢腫

 

子宮内膜が卵巣内に発症したもので、
月経のたびに出血した血液が
卵巣内にたまり嚢腫となったものです。

 

卵巣嚢腫の痛み

 

卵巣嚢腫は、小さいうちは
自覚症状がほとんどありません。

 

症状が出て異変を感じるのは、
腫瘍がこぶしの大きさほどになるころです。

 

症状としては、お腹が出て
張った感じがしたり、生理以外に下腹部痛、

 

腰痛、頻尿、便秘、下痢、ウエストが
太くなったと感じることもあります。

 

重い生理痛の原因になったり、
吐き気などもおきることがあります。

 

また、腫瘍の大きさが6cm以上
になると茎捻転を起こす危険があります。

 

茎捻転とは

 

卵巣嚢腫の大きさが6cm以上になると、
なんらかのきっかけで

 

卵巣が根元からくるりと
ねじれてしまうことがあります。

 

これが、茎捻転です。

 

茎捻転を起こすと、
卵巣の根元がねじれるため、
卵巣にうっ血が起こり、

 

激しい下腹部痛や吐き気をもよおし、
歩けなくなることがあります。

 

ときには意識不明の
ショック症状に陥ることもあります。

 

また、ねじれてしまったために
血液が卵巣に流れなくなり、
卵巣が懐死する危険もあります。

 

茎捻転を起こしたら、
腫瘍の種類や大きさにかかわらず、

 

緊急手術を行い、茎捻転を起こした
卵巣を全摘出することになります。

 

茎捻転を起こさないためにも、
大きくなった腫瘍は手術で
取り除く必要があります。

 

このように、卵巣嚢腫は良性の
腫瘍なので小さい腫瘍であれば、

 

自覚症状がほとんどありませんし
危険性は低いです。

 

しかし、良性だからと放っておくと、
腫瘍が大きくなっていたり、

 

悪性に変わってしまって
手術が必要ということになります。

 

卵巣嚢腫と診断されたら、
婦人科での定期検診を
忘れずに行ってください。

 

また、気になる症状がある場合には
医師に相談してください。

 

現在の状態や症状にあった
治療をすすめてくれます。

スポンサーリンク