卵巣嚢腫でお腹の張りがある時とは?
ここでは、「卵巣嚢腫でお腹の張りがある時」
についてお話します。
食べすぎてお腹が張った
感じがしたり、ガスがたまって
お腹が張り苦しいと
感じたことは誰にでもあるでしょう。
女性の場合には、
月経時の症状として
お腹の痛みや張りがあらわれます。
これらの症状を、
毎月のように感じている
女性も多いのではないでしょうか。
お腹の張りはよく
起こる症状ですが、
ときには病気が
関わっている場合もあります。
女性に多い病気に、
卵巣嚢腫があります。
卵巣嚢腫にも、
お腹が張るといった
症状があります。
今回は、卵巣嚢腫とお腹の張り
についてご紹介します。
卵巣嚢腫
正常な卵巣はややだ円形をしていて、
大きさは直径2cm〜3cm程です。
卵巣の大きさは
超音波検査でみることができます。
超音波検査で、卵巣が
直径3cm〜3.5cm以上に
なっている場合は卵巣が
腫れていると判断されます。
これが卵巣腫瘍です。
卵巣腫瘍には、良性と
悪性がありますが、
ほとんどが良性のもので
卵巣嚢腫と呼ばれます。
卵巣嚢腫は、腫瘍に分泌液や
脂肪などがたまって卵巣が
大きく腫れてしまう病気です。
女性の約5%〜7%が
卵巣嚢腫と診断されています。
腫瘍が小さいうちは
ほとんど自覚症状がなく、
腫瘍の大きさが、こぶし
くらいになるまで
症状が出ない場合が多いです。
そのため、
とても気づきにくい病気です。
卵巣嚢腫は良性なので、
緊急性が少ないため
経過観察を行います。
しかし、腫瘍が大きくなってくると、
手術で取り除くことを
検討していく必要があります。
卵巣腫瘍や
卵巣嚢腫については、
も参考にしてみてください。
卵巣嚢腫の症状
卵巣は
「沈黙の臓器」
と言われるほど
自覚症状が出にくい臓器です。
正常な大きさが直径2cm〜3cmで、
多少腫れていてもスペースに
影響を与えにくく、
しかも、子宮の両側につるされる
ような形で存在しているため、
痛みや圧迫症状もほとんど
感じられません。
症状があらわれ始めるのは、
腫瘍の大きさがこぶしくらいまで
成長してからです。
あらわれる症状として、
・月経以外に下腹部痛や腰痛がある
・お腹が出てきた気がする
・ウエストが太くなる
・お腹に張りを感じる
・頻尿、便秘
・不正出血
・水っぽいおりものが出る
などがあります。
また、運動などで茎捻転を起こすと、
吐き気や激しい痛みがあり、
歩けなくなることもあります。
茎捻転を起こすと、
卵巣嚢腫の大きさにかかわらず、
緊急手術になります。
このように、卵巣嚢腫の症状として
お腹の張りを感じることがあります。
腫瘍が小さいうちは
自覚症状がほとんどないため、
お腹の張りを感じるということは、
卵巣嚢腫が大きくなっている
可能性があります。
お腹の張りを感じたら、
他に症状がないかも
気にしてみてください。
そして、早めに婦人科を受診し、
医師の診断を受けることを
おすすめします。
お腹の張り以外に気になる
症状があるようであれば、
病院を受診し医師に
相談してください。
お腹の張りに隠れた病気を
発見できるかもしれませんよ。