卵巣嚢腫の原因がクラミジアの時とは?
ここでは、「卵巣嚢腫の原因がクラミジアの時」についてお話します。
クラミジアという病気を
聞いたことがある方は
多いのではないでしょうか?
正式には、「クラミジア感染症」と呼ばれ、
多くが男性から感染すると考えられています。
しかし実はこのクラミジアが原因となって、
病気を発症してしまうこともあるのです。
そこで今回は。卵巣嚢腫は
クラミジア感染症が原因で
発症するのかについて紹介します。
クラミジア感染症について
クラミジア感染症は、
クラミジア・トラコマチス
という細菌に感染することで
発症する病気です。
このクラミジア・トラコマチスは
真菌の一種です。
特徴としては、偏性細胞内寄生体と
呼ばれる、宿細胞の中でしか
生存・増殖できない性質を持っています。
つまり、細胞内に入り込めなければ
生きていけないくらい、
生命力が非常に弱い菌なのです。
クラミジアの基本的な感染経路は、
粘膜同士の直接接触以外ない
という事なのです。
このクラミジア感染症は、
日本国内においても最も
患者数の多い性感染症です。
感染する患者は20代の女性に多く、
女性患者全体の6割を占めています。
感染率の高さが、将来的な不妊に
繋がる恐れがあるので注意が必要です。
しかし、男性の5割、女性の8割が
無症状であると言われています。
そのため診断や治療をしないまま、
気づかないうちに感染を広げて
いってしまうことが多い病気なのです。
クラミジアが原因と考えられる症状
女性がクラミジアに感染した場合、
感染して2〜3週間くらいで
自覚症状が出ます。
最初に感染する場所は、
膣の奥や子宮の入り口に当たる
子宮頚管(粘膜)です。
クラミジアに感染して膣炎を
起こした場合の症状は、
・水っぽいおりものが増加する
・かゆい
・においがきつくなる
・痛みを感じる
などがあります。
治療をせずに放置してしまうと、
クラミジアの菌が体の奥へと
進んでいってしまいます。
子宮、卵管、卵巣の順で、子宮内膜炎、
卵管炎、腹膜炎につながる
恐れがあるので注意が必要です。
クラミジアが原因と考えられる病気
女性がクラミジアに感染しても、
初期症状はほとんどありません。
しかし放置してしまうと、不妊や
流産の原因になるので注意が必要です。
すでに妊娠していれば、
クラミジアが流産や早産を
招く原因になります。
妊娠前にクラミジアに感染した場合は、
子宮外妊娠や子宮内膜症、卵巣嚢腫、
子宮頸がんの原因になります。
クラミジア感染症自体は、
薬物療法によって簡単に治る感染症です。
医師の指導のもとで治療を行えば、
再発の恐れもありません。
医療機関で処方される
クラミジアの治療薬は、
ジスロマックです。
この薬は、日本感染症学会が推奨する、
男女ともに服用できる治療薬となっていて、
妊婦でも服用可能な薬です。
このように、クラミジア感染症は
卵巣嚢腫を引き起こす原因となるのです。
卵巣嚢腫だけでなく、子宮の
様々な病気の原因ともなります。
自覚症状が無いので、
気づかないことが多い病気なので、
少しでもおかしいと感じたら
きちんと受診をして治療を
行うようにしましょうね。