卵巣嚢腫に痛み止めの薬は効くの?
ここでは、「卵巣嚢腫に痛み止めの薬は効くのか」についてお話します。
卵巣嚢腫は、初期には
自覚症状のほとんどない病気です。
しかし、嚢腫が大きくなってくると
痛みを感じることがあります。
また、痛みの症状を感じて
卵巣嚢腫を発見することもあります。
このような痛みを感じるときは、
とりあえず痛み止めを飲んで
痛みを鎮めたいと考えますよね。
そこで今回は、卵巣嚢腫の
痛み止めについて紹介します。
卵巣嚢腫の痛み
卵巣嚢腫は初期の自覚症状が無く、
検診などで発見されることが多い病気です。
とはいえ、初期に下腹部が痛かったり、
腰が痛いと感じる方も中にはいます。
また、嚢腫が肥大してくると
下腹部痛や腰痛が強くなります。
この場合は、その他の症状として
・頻尿
・便秘
などの症状が現われることもあります。
嚢腫が大きくなると、根元が捻れた
状態になる「茎捻転」が起こることがあります。
茎捻転が起きてしまうと、捻れたところから
壊死してしまうので、激しい痛みを伴います。
時には破裂や感染症を起こして
しまうこともあるので、
緊急手術が必要となります。
激しい痛みがあった場合には、
すぐに病院で診てもらうようにしましょう。
卵巣嚢腫の痛み止め
卵巣嚢腫が痛む場合、
「卵巣嚢腫 痛み 薬 」でも
お話したように、
茎捻転などの疑いが無く経過観察の時は、
「ロキソマリン」
が処方されるのが一般的です。
このロキソマリンという薬は、
解熱・鎮痛効果、
炎症を抑える効果が強力な薬です。
効果が現れるのが速く、副作用も少ない薬です。
ロキソマリンが効果ない場合には、
「ボルタレン250mg座薬」
を処方されます。
このボルタレン座薬は、
腫れや痛みを和らげて、
熱を下げる座薬です。
ただし、対症療法薬なので
原因そのものを治すことはできません。
座薬は非常に強力に作用するので、
体温の下がりすぎやショック症状に
注意が必要となります。
人によっては発疹が出たり、
喘息発作を起こすなどの
副作用が出ることもあります。
長期使用は避けるようにしましょう。
そして、ボルタレン座薬の効果が
無い場合には「モルヒネ」を
使用することになります。
卵巣嚢腫の茎捻転
激しい腹痛と腰痛を伴います。
しかし、病院で内診や血液検査をしても、
捻転の所見が無いということもあります。
そのような場合は、痛み止めを
処方されることが多いです。
それでも痛みがとれない場合は、
MRI検査をすることをおススメします。
血液検査でも内診でも分からなかったのに、
MRIで捻転が起きていることが
分かるということもあるのです。
茎捻転は、時に破裂や感染症を
起こしてしまうこともあります。
こうなってしまうと、
痛みは強くなり卵巣を全摘出
しなければならなくなってしまいます。
激しい痛みを感じた場合は、
血液検査や内診だけでなく
MRIなどの画像診断を
受けるようにしましょうね。
このように、卵巣嚢腫の
痛み止めは様々な薬があるのです。
しかし、痛み止めは病気自体を
治してくれるわけではありません。
痛みの原因をはっきりさせ、
納得できる治療を
行っていくことが大切なのです。
医師によって診断は違います。
きちんと医師と相談をして、
検査をしていってくださいね!