卵巣嚢腫の痛みを緩和する方法とは?
ここでは、「卵巣嚢腫の痛みを緩和する方法」
についてお話します。
卵巣嚢腫は小さいうちは無症状ですが、
巨大化してくると様々な
症状を引き起こします。
今回は大きくなってしまった
卵巣嚢腫が引き起こす
痛みを緩和する方法
についてご紹介します。
卵巣嚢腫が大きくなると
卵巣嚢腫は握りこぶし大ほどの
大きさになるまでは
無症状であることが多いです。
そのため発見が難しく、
症状が出て発見に至るころには
かなり大きくなり、
痛みが強く現れていることもあります。
卵巣嚢腫が大きくなると、
激しい運動をしたあとに
下腹部痛が現れることがあります。
しばらく安静にしていると
この痛みは治まることが多いのです。
痛みの他には、腹部膨満が現れ、
今まで着ることができていた
スカートやズボンが
入らなくなったりします。
また、巨大化した卵巣嚢腫が
引き起こす重大な症状として、
「茎捻転」
という症状を引き起こすことがあります。
茎捻転とは卵巣にくっついている
靭帯が卵巣嚢腫の重さに負けて
ねじれることで激しい痛みを引き起こし、
頻脈や冷や汗、ショック症状が
起きることもあり、
意識消失にもつながる恐ろしい状態です。
このように卵巣嚢腫が大きくなると
さまざまな症状が現れます。
卵巣嚢腫が大きくなった時に
痛みが起きるのはどうしてなのか?
大きくなった卵巣嚢腫が
引き起こす痛みの原因は
卵巣にくっついている靭帯に
負担がかかることで起きる
茎捻転だけではありません。
大きくなった卵巣嚢腫は
周囲の組織や器官を圧迫します。
そのため、押しつぶされた組織が
痛みを感じている場合もあります。
また、チョコレート嚢腫のように
女性ホルモンが関係しているタイプの
卵巣嚢腫では、
女性ホルモンの1種である
プロスタグランジンの分泌により
痛みを感じやすくなります。
そのために痛みを強く感じることがあります。
卵巣嚢腫によって起きる痛みを
緩和させる方法とは?
痛みが現れるくらいに
大きくなった卵巣嚢腫は
基本的に手術での摘出が必要になります。
しかし、手術までの間は痛みと
向き合っていかなくてはいけません。
手術までの間は、ロブや
セレコックスといった
鎮痛薬を使用して痛みを抑えていきます。
しかし、薬に頼ってばかりいると
やがて薬は効かなくなってしまいます。
薬を使う前に、痛みを緩和する
他の方法を試してみましょう。
まずは、激しい体動をできるだけ避け、
安静にします。
体が冷えると痛みは増強しますので、
毛布やひざかけ、湯たんぽなど
体を温めるものを使用して
腹部を温めましょう。
冷たいのみものは避け、
ホットミルクやジンジャーティーなど
体を温める効果のあるのみものを
飲むとよいでしょう。
卵巣嚢腫による痛みは手術のあとには
随分と軽減します。
それまではさまざまな工夫をしながら
痛みを緩和していきましょう。
このように、卵巣嚢腫による痛みは
手術をするまではとてもつらいものです。
痛みを我慢しすぎるのはよくないので、
痛みを緩和する工夫をしても収まらない
痛みがある時には医師に相談しましょう。